RapidReportで現品ラベル作成
私はフリーITエンジニアとして、業務分析、業務改善提案を含む設計、製造、受入検査を含む検査、システム運用開始後の運用改善提案など、様々な分野を担当しています。
RapidReportで現品ラベルを作成する方法を紹介します。
現品ラベルとは、製品を入れた箱に貼り付けるラベルで、箱の中身を明確にする役割があります。
QRコードも印刷し、棚卸しにも役立つラベルにします。
QRコードは、品番;数量 とします。
(この写真は合成です)
この写真のQRコードからは、
A0048-0060;8
という内容が読み取れます。
ラベルプリンターを使用する方法もありますが、今回はレーザープリンターでラベルを作成します。
次のような用紙を使用します。
上記のurlから購入可能です。
執筆時点の価格は 1,652円(税別)で、1ラベルあたりの価格は約1.4円です。
購入数を増やせば、もう少し1ラベルあたりの価格を抑えることができます。
このレポートの完成形は次のようになります。
上記のurlが参考になります。
このレポートはサンプルとしてRapidReportの example フォルダ内に
example_locate.rrpt として、配布されていますので、これをコピーして、
現品ラベル.rrpt とします。
この 現品ラベル.rrpt をダブルクリックして作業開始です。
まず、プレビューボタンをクリックして、テストデータを作成しましょう。
(GitHubにはレポート用データもありますので、面倒と思う方はそれを使用してください)
「列定義」ボタンをクリックして、次のように定義してください。
レポート用データは次のように設定しておきます。
ここまで設定したら、 現品ラベル.rrdt として、保存しておきます。
example_locate.rrpt は位置やサイズの単位が、point になっています。
ラベルのサイズが mm なので 位置やサイズの単位 を mm に設定します。
そして、ラベルシートの設計書に従い、上余白を 8.5mm、左余白を 19mmにします。
右余白と、下余白は余裕を見て 5mm としておきます。
フォントはゴシック16ptとしておきます。大きめのフォントで見やすくしたいデータが多いからです。
(レポート)をクリックして、プロパティで次のように設定します。
四角形をクリックして配置のプロパティを
x1 0, y1 0, x2 86.4, y2 46.6 とします。
これは、ラベル1枚分の大きさを示します。
この時点で、四角形の位置が真ん中に寄ったような感じになっていますが、これは、
(グループ)の配置プロパティの絶対座標指定を修正していないからです。
ラベルの設計書を見て、ラベル1枚の大きさや配置から
次のような設定値が必要なことが分かります。
Excelファイルに次のような計算式を設定しておき、直接編集を使用すると設定が楽になります。
古いフィールドは削除してください。
(グループ)のサイズを 87 に設定し、
コンテントの名前を「宛名」から「現品ラベル」に変更し、初期サイズを 46.6 に変更してください。
この段階でプレビューを見ると、ラベルが12枚、1ページに収まっているのが分かります。
フィールドを配置していき、完成形に近づけていきます。
完成したら、プレビューを見てみましょう。
このようにQRコードも設定だけで、コードを書かなくて良いのが魅力ですね。