.NET で使用できる帳票ツールについて(10)
私はフリーITエンジニアとして、業務分析、業務改善提案を含む設計、製造、受入検査を含む検査、システム運用開始後の運用改善提案など、様々な分野を担当しています。
「.NET で使用できる帳票ツールについて」の続編です。
RapidReport の評価報告第8回目になります。
今回は、前回作成した受注月報をちょっと機能アップします。
前回作成した受注月報を見ると、受注日が同じものが何行も並んでいるところがあります。
1日に何件も受注があるので、当たり前ですが、一目で受注が多い日を見分けるために同じ受注日なら、表示させないようにしたいと思います。
それほど難しくはないのですが、気楽に考えていたら、若干ハマったので、物語風に話を進めていきます。
受注月報.rrpt
受注月報.rrdt
をコピーして
受注月報_改.rrpt
受注月報_改.rrdt
としてから 受注月報_改.rrpt をダブルクリックして作業開始です。
チュートリアルの 売上明細表 では、売上日が同じ時、表示しないようになっています。
この表示制御は .売上日 のフィールドの[表示条件]に"state.first"と設定していますので、これにならい、 .受注日 の[表示条件]に"state.first"と設定します。
プレビューを見ると、NG です。
受注日が最初の1行しか表示されません。
[表示条件]に"state.first"と設定した場合は、グループの最初だけ表示という意味ですので、これは当たり前です。
「じゃあ、受注日グループを作ればいいじゃん」ということで、得意先ボディ の下にグループを挿入します。
追加された(グループ)の見出しを「受注日グループ」、ブレーク条件キーに「受注日」を設定します。
プレビューを見てみましょう。
受注日が変わると、無駄な空行ができています。
これは、明細グループの 配置-y の値が 35 になっているのが、原因です。明細グループが配置されるときに、35ポイントずらされる設定になっているからです。
配置プロパティーは「-無効」ボタンをクリックして、削除してしまいましょう。
すると、デザインウィンドウが乱れた感じになります。
得意先ボディの最初のグループである 受注日グループの 配置-y が指定されていないのが原因です。
明細グループに設定してあった「35」を設定しましょう。
デザインウィンドウも落ち着き、プレビューウィンドウも綺麗になります。
好みの問題もあると思いますが、私は、罫線はすべての箇所に欲しいので、.受注日 フィールドの上に四角形を配置します。
完成版のプレビューは次のようになります。
続きます。